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フランス女性のファッションは、どうして質素なのですか?

2018.02.02

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先日、大学生の方からこんなお便りをいただきました。

「フランス人は、さぞかしお洒落なのだろうと想像していたけれど,現地で実際に彼女たちを見たら質素で拍子抜けしてしまった」

わかります! 本当にそうなのですから。

もちろん高級ホテルのラウンジとか、パーティーとか、それなりの場所や機会では、とてもお洒落で洗練された女性たちを見かけます。

でも、普通に街を歩いている分には,日本の女性たちの方がよっぽどお洒落じゃないでしょうか。

『素敵なパリジェンヌ(フランス女性)ってどこにいるの?」

と叫びたくなったという話を良く聞くくらい・笑

一体、どうなっているのでしょうか?

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初めまして。 突然ご連絡差し上げます無礼をお許しください。

●●大学文学部フランス文学科に在籍中の●●と申します。大学でフランスと日本の文化について勉強しています。

現在は女性のファッションに対する日本とフランスの価値観の違いについて研究しているのですが、フランスに関する情報がとても少なく難航しています。

現在、フランスと日本の女性ファッションについて比較、勉強しているところですが、疑問に思うことがあります。

フランスは華やかなモードの中心でありながら、人々の服は日本と比べるととても質素な印象を持ちました。

そこで、フランスの日常の服装についてフランスをよく知る方に詳しいお話を伺えたらと思いました。

フランスに長く住み、フランス人女性の考え方に関する本も執筆されている野口様にお力添えをいただけないかと思い、ご連絡させていただいた次第です。

どうぞよろしくお願い致します。

〜〜〜

ご質問、ありがとうございます。

●●さんは、フランスにいらしたことがあるのですね!

(若いときにフランスに行けるなんて羨ましい! それだけでもラッキーなことですよ〜)

私はファッションの専門家ではありませんし、ひとことで「フランス女性の日常の服装」といっても 人にもよるので難しいのですが・・

”華やかなモードの中心”というのは、フランスの一面であり、幻想でも あります。

一般のフランス人女性は、地に足のついた生き方をしている ので、日本女性のようにお洒落にたくさんお金を費やしてはいないで しょう。

そもそも、フランスという国の経済が余り良くない、ということが あります。 失業率なども高いですし、税金、物価も高い・・・その割には サラリーも良くない。 ですから、毎シーズン、新しい服を定価で買うという発想がない、 工夫(ケチともいう^^)を凝らしています。 そして、人と同じでは嫌というフランス人ならではの個性の強さがあり、 彼女たちは女性誌やメディアに簡単には洗脳されないのだな、と感心します。

お金持ちのマダムであっても同じことで、流行やブランド、価格にとらわれる ことなく、自信をもって自分らしいお洒落をしています。

それにフランス社会では、外見ばかりにとらわれるより、内面の豊かさ、知性、教養、感性、社会性、思いやり・・・ といったものが大切だと考えている人が多いと感じます。

それが日本人の感覚からすると「質素」に 見えてしまうのかもしれません。

先日もパリの街で思わず「素敵なひと!」と振り返ってしまう位、魅力的な女性を見かけました。

が、後で振り返っても、彼女がどんな服装だったか思い出せないのです。

姿勢が良くて、エレガントなひとという印象でした。 では、では、ゼミの発表に向けて頑張ってくださいね!

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野口さま

お答え頂きありがとうございます。 とても参考になりました。

日本では季節ごとに色味や素材の違う新作が売り出されるため、私たちも毎シーズン新しい服を買わなくてはと 思ってしまうのかなと考えました。

服の流行は”みんなと同じ”が安心する日本人だから流行が激しいと考えます。(この心理は教育などから影響を受けたと思います)

また若い女性がブランド服などを身に付けていても狙われる心配がない日本の治安の良さも彼女達の服装を華やかに している要因のひとつだと思います。

私も外見より内面の豊かさの方が大切だと思います。

街で見かけたフランス人たちは服装はシンプルでも、とてもかっこいいと思いました。

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●●さん、ありがとうございます。私の方こそ,とても参考になりました。

パリ郊外(余り治安がいいとは言えない場所)で育った友人のフランス女性は、今まで一度もスカートを履いたことがないと言っていました。狙われたり,レイプの被害に遭遇する可能性も高くなるということです。

確かに女子高生がミニスカートで電車に乗っている日本とは違います。驚きですよね。

皆と同じでいることが安心” という日本。”人と同じでは嫌”というフランス。真逆です。

女性は若くて可愛いのが最高” な日本と”大人の女性こそ魅力的”なフランス。

でも、双方に・・・日本はフランスに,フランスは日本に・・・ひかれる要素があるのです。

そして改めて重い返してみると、街でみかけたフランス人たちはシンプルでも、とてもかっこよかったと。

そうなんです。

初めに、高級な場所に行けば、お洒落なフランス女性たちがたくさんいると書きましたが、目をこらして見れば、実は街中にもたくさん素敵なひとがいます。

別にオペラの初日でなくても、ジョルジュ・サンクのバーでなくても。

バスの中で、マルシェで、そして街を歩いている人の中に、「素敵だな」「かっこいいな〜」というひとがいるのですよね。

特別,着飾っているわけでもないのに、そんな風に感じさせるのは、やはりそのひとの内面が外見に現れているからではないでしょうか。

 

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